
2020年にかんらん舎大谷芳久氏から243冊の戦時下資料(文芸書籍)コレクションを譲り受けました。
昭和13年から21年の間に出版された書籍には数多くの著名な詩人たちの戦争翼賛詩があります。
戦後、その足跡を詩人本人と出版社が消していきますが、当時、市中に出回った書籍そのものは消せません。大谷氏は物証とも言えるそれらを長年にわたり収集されてきました。私はその貴重な資料を友人の助けを借りながらデータベース化してまいりました。
この度この物証に関する展覧会を開催します。
大谷さんと旧知であるO JUNさんには何度も研究室に足を運んでいただきました。
タイトルの「消えないし、」の「し、」は「詩」「死」「私」「消ぇねーし」の「し」を重ねております。お時間がございましたら、どうぞご高覧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
戦時下資料ラボ
船木美佳